※追記して整理したので再度UPします。
陸自装備でサバゲをするのは楽しいですが、その筋の人でもないと、どうにもしっくりこないことがあります。
そんな時は、防弾チョッキを着るとそれらしくなります。
ただし、動きづらくなるし、何より暑い。
でも陸自装備を愛する人なら、そんなの関係ないですよね!
【1型】
まずは戦闘防弾チョッキ(りっくんらんどにて)。
陸自装備が2型装備に改変された時、戦闘装着セットの一部として採用されたもの米軍のPASGTの防弾チョッキのような形状をしています。
砲弾などの破片の他、拳銃弾などに効果があるそうです。
レプリカ品は、一時期は18,000円くらいで数社から出ていましたが、近年は競争で価格が下がり、最近は誠和から13,000円、S&Grafと楯桜から8千円程度で販売されるようになっています。
さて、PXサイトーで販売されていたレプリカ。
実物は、右側の肩パッドが銃床をつけるために大きくなっていますが、ココと誠和のは実物同様で、エスグラと楯桜のは左右の大きさが同じです。
でもまあ、よほどのこだわりがある人でなければ分からないでしょう。
チョッキ自体に弾倉入れがついていますが、内側が1本用、外側が2本用になっています。
マガジンに“なんちゃってマグプル”をつけておけば取り出しも楽。
ただし素のマガジンだと、取り出すのがちょっと難しいかも。
背面。
上部には、迷彩服と同様、偽装用の枝などを差せるループが。
箸やフォークもこの通り。
腹が減っては戦ができませんしね。
下部には、装備を吊り下げられるループ。
でもアリスクリップで取りつけるのはちょっと大変。
それに重みで「びりっ」とかいきそう。
両脇で、いくらかサイズ調整ができます。
着てみます。
ちなみに、この防弾チョッキ作り付けのポケットの使い勝手が悪い…ということも聞きます。
でもワシ的には特に使い勝手が悪いとも思えません。
拡張性はないですが、そんなに不便でもないのでは。
これでサバゲをやれ!と言われても、まあ問題ないでしょう(防弾チョッキ着てる時点でもともと不便)
ただしダンプポーチとかはゲーム中に重くなってくるので、防弾チョッキの下の弾帯につけたほうがいいと思います。
普通に弾帯+サスペンダをつける方法もあれば、このように弾帯を横で開くようにして、弾入れを前面に集めた「簡易チェストリグ風」もよく見られました。
この場合、迷彩服の上に一度弾帯+サスペンダをつけて、その上から防弾チョッキとさらに弾帯+サスペンダをつけるとか…。
もっといい方法はなかったのかしら。
※空自野戦迷彩版
同じ造りで、空自野戦迷彩仕様もあります。
RANGERで購入。
【2型】
ポケットが廃止され、モールシステムのようにベルトループがたくさんついています。
耐小銃弾用のセラミックプレートを入れると12kgにもなって、かなり重い。
この2型は2003年末のイラク派遣の時から使われ始め、2004年からは2型改が登場し、今となっては2型を見ることはまずありません。
レプリカは、ちょっと前まではエスグラで29,800円で売られていましたが、近年は楯桜からも14,000円程度で発売され、それに影響を受けてかエス&グラフも19,800円に値下げ。
しかも後述のように、エスグラの最新ロットは14,000円程度に。
前面。
背面。
では解剖。
クッションはマジックテープで留まっているので、取り外すことができます。ちなみに、前面の中にもクッション板が入っています。
ここに本来なら耐弾板が入れられるのでしょう。背面にもプレートを入れるポケットがあります。
ここにお風呂マットなどを切って入れると、実物のプレートっぽく厚くなってかっこいいかもです。
前面、背面ともに入れられます(ワシは厚さ1cmの食器置きパッドを入れましたが、ちょっと足りない感じ)。厚みが足りない場合は、エロ本とかを入れておくと趣味と実益を兼ねることができます。
エロ本は背面にあると、仲間が取り出しやすくなって喜ばれます。
それでもやっぱり厚みが足りなかったので、お風呂マットを切って入れてみました。
西松屋で600円くらい。
厚み2cmでいい感じ。
ここまで厚ければ、前かがみになった時にこのラインがでるので素敵。ちなみに肩パッドは、2型は左右同じ大きさ。
このパッドが邪魔な場合は、外すこともできます。
衿はカバーがついていて、汚れたら外して洗濯することができます。
こういう細かい部分に手が込んでいるのは嬉しいですね。
ちなみにS&Gのと、後発の楯桜のを比べてみました。
左がS&G、右が楯桜。
楯桜のほうが実物に近い色味のように思えますが、生地にテカりがあるので違いはすぐ分かります(S&GはMサイズで、楯桜はLサイズくらい)。
背面。
もともと内部に入れられている整形用のウレタンが、楯桜のほうが厚いので、楯桜のほうが全体的にシッカリ感「があります。
・・・が。
いろんな方がブログで話題にしているように、各部の強度がちょっと心もとなく、特に肩パッドのホックの辺りの生地が弱い。
また、かなりの後発なのに「2型改でなく2型」というのもちょっと芸がなさすぎ。
まあ、これで14,800円と破格の値段ですし、それによってS&Gも29,800円から一気に19,800円へと値下げしたくらいなので、この業界に及ぼした影響そして我々に与えた効果は大きいと思いますが…。・・・というわけで、着るとこんな感じ。
個人的にはこの2型がイチバン好きかも。
※2016.7.30追記
S&Gは2型チョッキをリニューアル&値下げしており、これまでのMサイズだとちょっと小さかったのでLサイズを買ってみました。
左が新Lサイズ、右が従旧Mサイズ。
リニューアル版は、色味が若干明るくなっています。
古いバージョンはちょっと色味がクッキリしていて迷彩服と合わせると違和感もあったのですが、その辺りが改善されました。
本当は地のカーキとアースが、旧バージョンのほうのくすんだ色のほうがいいと思いますが・・・
他にも、バックルや内張りの色が変更になっています。
まあ細かい部分は抜きにしても、もともと高嶺の花だった防弾チョッキ2型が、15,000円前後で購入できるようになったのは素敵です。
※空自デジタル迷彩仕様
空自デジタルの2型チョッキは製品化はされていませんが、とある方が製作されているものがあるので入手しました(ある程度の数を募ってまとめて製作しているので、常時購入できるわけではありません)。
形状や造りはS&Gのものに準じているような感じ。
- とても丁寧に作られています。
- 製作時期によって改良が加えられているみたいで、ワシの入手したものは肩パッドの前部のバンドが2型改っぽくなっていました。
- いやあしかし、かっこいい。
- 使用している生地は空デジ作業服レプリカ(BX品?)のものと同じようで、空デジ迷彩の上にこのチョッキを着ても全く違和感がありません。
- 45,000円とお高いのが難点ですが、とてもいいものだと思います。
-
【3型】- 2014年に登場し、一気に普及している感のある防弾チョッキ3型。
形状の大きな違いは、これまでの前開きから、被るタイプへと変貌を遂げたことにより、着座時に腿への圧迫が減少したこと、あとは首のガードが可能になったこと。
あとは2型のアリスクリップ対応のMOLLEモドキから、本当のMOLLEシステムになったこと、なども挙げられます。
で、なぜか台湾の陸自装備マニアの方がレプリカを製作し販売を始めました。
・・・ということでGET、35,000円也。 - ※2017年春から、RANGERでも取り扱い開始。
外観。
前垂れを上げて、カマーバンドのベルクロをはがして分解し、アタマから被ります。
MOLLEのウェビングは、近年の陸自装備品の習わしで、陸自迷彩柄。
しかしちょっと残念なことに、色味が明るい。
本体はいい色味なのに・・・それとちょっとMOLLEの強度が心もとない。
でもこれをここまで再現しただけでもスゴいことです。でもなんか3型って、四角い段ボールを着たような、昔のロボットのような感じ。
というわけで、それらしくポーチ類をつけてみました。装備をつけると、MOLLEの色味が隠れていい感じ。
実際の野戦訓練では首ガードや肩のペラペラをつけてない隊員さんの写真も多く見るので、シンプルにしてみました。
2型チョッキよりはアリスクリップがしっかりつけられますが、逆につけるのが大変。
となると、弾帯チェストのようにして運用するほうがいいのかもしれません。
でも2017年にはもう3型改に移行するそうで、近年の装備改変に我々マニアが追い付くのは大変です・・・
ちなみにネックガードもあるのですが、
これをつけると首回りがキツく、頭がつかえて被れません。
背中の内部のこの辺りでサイズ調整が効くような話も聞くのですが、ワシのはこれ以上は広げられませんでした。
制作者さんのアドバイスでは、被ったあとにガードをつけるほうが簡単ということでしたが、それもちょっと…。
まあ首がガードできるのは進化ですが、実際にも邪魔なようで、野戦訓練でも首のガードは外しているケースが多いようです(下腹部と両肩も)。
着てみます。
装備をいろいろつけると、何の防弾チョッキか分からなくなりそう。
しかしやはりというか何というか、エスグラが2016年秋に3型チョッキをリリースしました。
(エスグラHPから)
25,000円程度とかなり安く出ました・・・が、↑の画像は二次ロットで肩パッドの色味が改善されていますが、初期ロットはライトグリーンでイマイチでした。
またウェビングの色味が、台湾製のとはまた違う意味で残念な感じ。
サイズはSMLとありますが、大き目だそうなので、小さ目を買ったほうがいいようです。
でもまあ、いろいろ選択肢があるというのはいいことですね。
【番外編】
※海自アーマー
海自で近年使用している防弾チョッキ。
製品としてはレプリカがありませんが、個人の方が作られていたので、ワシも企画に乗っからせてもらいました。
いやあ、しかしよくこんなの作ったなあ・・・。
これで今まで至難だった海自の横須賀陸警隊装備ができるようになりました。
とはいえ、希少品でお高いため、もったいなくてサバゲには使用できません。
幸い、黒なので他のボディーアーマーでいくらでも代用が効きます。
サバゲには不要な防弾チョッキですが、冬場とかではぜひ着用して雰囲気を楽しみたいものですね。
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【サバゲ用自衛隊装備紹介記事】
その3・テッパチ編( / / )
その4・迷彩服編(/)
【誰にでもできる自衛隊装備着用事例記事】
(90年代陸自普通科装備・前編)
(90年代陸自普通科装備・後編)
(00年代陸自普通科装備・前編)
(00年代陸自普通科装備・中編)
(04年イラク派遣陸自普通科装備)
(00年代陸自普通科装備・後編)
(10年頃陸自普通科装備)
(14年頃空自基地警備隊装備)
(15年頃海自陸上基地警備隊)
(空自野戦装備)
自衛隊装備着用例その11(15年頃陸自普通科装備)